選手と関係者

 

____________9月3日______________

「さいなら〜」
授業も終わり部活に行く者、帰る者、そのまま残って遊ぶ者、授業が終わると大体このような光景が目に映る。長村と伊達は道具を持って野球部のほうへ向かった。
「そういや長村、野球部にマネージャーが来るらしい」
伊達が何気なく言った。
「ふ〜ん、マネージャーか。摂津大附属はマネージャーなんていなかったからな」
「えっ、そうなのか?」
「ああ、内部の事情がいろいろあるからな。例えば・・・・・」
長村は内容を話しそうになったがばれないように口を止めた。
「内部の事情か・・・・・うちにはないからマネージャーを募集しているのだろうか」
「ハァ?募集?」
長村は伊達の言葉に驚いた。今年、甲子園へ出てベスト8に残ったら募集なんかしなくても来るとおもっていたからだ。
「まあ、話は変えよう」
伊達は話題を変えながらグラウンドのほうへ行った。

____________野球部______________

長村は着替えると走っていた。走っていると素振りをしている人を見かけた。素振りが終わったみたいでバットをしまってこっちのほうを見た。

「そのユニフォーム・・・・・浪速商野球部のものか?」
身長が高くがっしりした体つきの人が聞いた。
「まあそうですね。野球部ですが幽霊部員みたいなやつで・・・」
「幽霊部員?ああ、転校してきた長村か、俺は大倉和也、高校2年だ。よろしく」
「え、あ、こちらも宜しくお願いします!」
「おお、元気があっていいな」
そういうと大倉さんは去っていった。
「元気があるって・・・年寄りじゃないんだから」
長村は不思議そうに見ていた。

「おい、長村」
松山が声をかけた。松山の後ろには松山と同じくらいの身長の人が居た。
「長村、こいつが浪速商業で1人しかいないキャッチャーの橋元三郎だ。ちなみに1年」
「よろしく、説明は済んだとおもうが一応、俺は橋元、呼ぶときはサブで呼んでくれ」
「よろしく、俺は長村、一応ピッチャー」
「おお、ピッチャーか。うちにはエースの伊達がいるがまあ頑張ってくれ」
「伊達ってエースだったのか」
「ピッチャーが3年で引退しただろう、だからエースなんだ。まあ、2年のピッチャーがいるが伊達のほうが実力は上だからな」
「ふ〜ん」
長村は短い返事で終わらすとまた走り始めた。なぜか松山が追っかけてくる。
「長村、しかし驚いたな、浪速商業がこんなにいい設備がそろってるなんて」
「まあな、ピッチングマシーンが40台もあると驚くよ」
「そうだろうな、そういやマネージャーが来るらしいな」
「そうだったな、まあ、、問題は誰かということだ」
「噂によると女子のマネージャーらしいぜ!」
「ふ〜ん、まあ、しっかりしていれば誰だっていいが。サボり癖のあるやつだったら嫌だけどな」
長村はさほど驚かず松山と会話をしながら走っている。


山井監督が集合をかけると部員46名が集まった。
「え〜、今日からマネージャーが来ることになった」
「おおーーーーーーっ!!!」
「じゃあ挨拶しなさい」
「はい、私が今日からマネージャーを務める青川真理子です。よろしくお願いします」
「おおーーーーーッ!!!!!」
「ゲッ、まさかとはおもっていたが・・・・」
長村は後ろのほうであまり目立たぬようにいた。目で合図して青川も感じ取ったのか知らぬふりをした。ここで誤算が・・・・・
「あっ、松山が居た」
あのときに松山に勘違いされていたので松山が言うことを恐れた。もちろん青川もだろう。長村は目で松山を制したが松山は誰かと気づき・・・・
「あーーーーッ!!!長村の彼女の・・・・・」
松山は違うことに気づきすぐにやめたが時すでに遅し
「「「「「「マジで!!!!!」」」」」
遅かったか、こうなりゃやけくそじゃい。
長村は何をおもったの否定を続けた。もちろん遅すぎた・・・・
「やっちゃった〜」
松山はあとで長村と青川に焼きそばをおごらされた。

 

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