実況パワフルプロ野球9(PS2)

 

2002年度中盤のプロ野球データが収録されたシリーズ9作目(実際はもう少し出ているが)。
シリーズ最高傑作をスローガンに本作も大幅・・・ではないが、とにかくいろいろなところが進化。
さて、本当に最高傑作なのかどうかを検証していこう。・・・嫌な言い方。

 

 

1、個性豊かな高校編

 

本作のサクセスモードは高校編
パワフル高校、あかつき大付属高校(以下あかつき)、そよ風高校、恋恋(れんれん)高校、球八高校の5つの高校でプレイできる。

管理人は球八高校のように、ひたすら試合をこなして進んでいくと言うモード8のセントラルタワー、11の全日本編など)が苦手なので、球八高校はほとんどプレイしていない。
それでも、各舞台ごとの個性と言う面で、このパワプロ9はかなり際立っていた作品だと思う。


特にあかつきは、出てくるキャラの数がケタ違いに多い
各ポジションごとに9人の先輩が登場し、おなじみ猪狩兄弟、マネージャー(これがいいんですよ、また)も登場するので相当の人数である。
しかも出した人数の分だけ、友情タッグなどを通じてストーリーもきちんと用意されており、それぞれの個性が際立っている。これはすごいことだと思う (自分が、書いている小説で人物を制御しきれなくなっている分だけ余計にそう思う)


「打倒強豪」をスローガンに突き進むパワフル高校・・・は、割とオーソドックスな、いつもの「パワフル系」。


おなじみ阿畑さんが鬼のような「阿畑練習」を課してくる、かなりリスキーなそよ風高校。
自分はこの高校にはかなりお世話になった(理由は後述)。
阿畑と幼馴染の茜との青春グラフティなども見られ、なかなか爽やか。


元女子高で野球部を一から作っていく中で、7から登場のキャラクター早川あおいをとりあげ、「女性野球選手」の問題に再びメスを入れた恋恋高校。
特にあおいの存在が認められず恋恋高校が出場停止になる中で、あおいがマネージャーとして野球部にかかわることを決意するくだりなどは、サクセス史上に残るストーリーだと思う。

このように、それぞれの高校が設定を生かしつつ世界を作り上げている。
そういう意味で、このサクセスは「最高傑作」の候補の一つとしてあげていい作品なのかもしれない。



ただ、ただである。
ここからは完全に個人的な話なので、興味のない方は飛ばして欲しい。

 

本当に飛ばしてくださいよ。

 

ひがみ、ねたみばっかりの文章ですからね。

 

 

一応、念のためドラッグ方式にしておこう。
よし、これで苦情は受け付けないよ、と。

 

このパワプロ9は投手が異常に作りにくい、のである。
ただしそれは、
「あかつきの実技練習ができない人」限定での話なのだが。

「あかつきの実技練習」とは、年に数回定期的に現れる練習メニュー。ストライクゾーンを動く四角形の中にボールを投げ込むとポイントが加算され、10球中8球それに成功すると変化量が1上がる。

これが何を意味するのか。

たった一回の練習で、上げるのに非常に時間がかかる変化球レベルを上げてしまうことができる、と言うことである。つまり、実技練習にどんどん成功すれば、まさしく他のシリーズでは考えられないほどの怪物選手が出来上がってしまうわけだ。

一方自分は、この実技練習が全くできなかった。
変化量UPに成功したのは結局・・・2回だったっけ。とにかく本当に無理だった。
練習すればいける、と言われても
無理なもんは無理なんです。

シドニーオリンピック銀メダリストの田島寧子が女優を目指そうとするぐらい無理がある(古っ)。

なんかどんどん嫌な文章になってきたな・・・

そういうわけで、実技練習以外で一番投手育成に有利なそよ風高校 (阿畑との変化球友情タッグが多く行え、阿畑練習でもチャンスがあるため) で投手を作成し続けていたわけだが・・・・・・

これがまた、全然いい投手ができないのだ。
とにかく変化球ポイントが稼げない。

他シリーズで作った選手と比較してみると、その違いは歴然。

 

あ、ここからさらにひがみ度が強くなりますので、ここまででも耐えられなかった人はぜひ飛ばしてください。

 

結論を言うと、このパワプロ9のサクセスの方針というのは「実技練習ができない人は早よ去ね(訳:さっさと帰れ)」という一言で表すことができる。
実技練習ができない割りに、投手作成が大好きな (毎シリーズ、野手よりずっとハマってます)自分にとって、この方針はあまりにも痛すぎる。
つまり自分はこの作品において不当な差別を受けたわけであり、糾弾しなければならないのである。
たかが的当てができんだけで、なんで仲間はずれにされなあかんねやっ!?

と、一喝したい気分なのである。




まあそういうわけで(飛ばした人には何のこっちゃわからないと思いますが)、自分の中でこのサクセスの全体としての評価はあまり高くない。やはり投手作成がまともにできなかったのは痛すぎる。

 

2、地獄の単純労働

 

この作品の目玉として発売前にしきりに宣伝されていたのが、「それいけ!ホームラン君」と言うモードだ。
これは、ひたすらホームラン競争でホームランを打ち続け、その距離の分だけ進んで(例えば140m飛ばせば140m進むことができる)福岡ドームを目指す、というなかなかスリリングなモードである。
・・・と、発売前はこのモードに非常に期待していた。

そりゃ期待させられても無理はないですよ。
マスコミも会社も一丸になって「おもろいですよ〜」とわめいてたんですから。


しかしその実態は、深く考えればすぐにわかることだったのだ。

いったい、東京ドームから福岡ドームまで、何mの距離があるのか。

そしてそれを平均飛距離数、例えば130mで割るとどうなるのか。

パパッと計算すれば、一瞬でその作業の過酷さが理解できたはずだ。


そう、このモードは、当初の想像をはるかに超えるホームラン数を、機械のごとく打ち続ければならないモードだったのだ。
とにかく、打っても打っても次の球場に到達しない。
東京から千葉。隣県同士の移動でさえ、げんなりするほど単純作業を繰り返さなければならない。


そしてやっと千葉マリンスタジアムに到着したとき、自分はふと考えた。

 

ここから、横浜スタジアムまで、何本のホームランを打たなければいけないのか。

 

そしてその先、名古屋ドームまで、何時間このモードをプレイしなければならないのか。

 

 

やーめた。

 

 

それ以来、自分はこのモードをプレイしていない。
ただやっぱり世の中は広いもので、この恐怖のモードをクリアした方々がいるそうだ。
そういう人たちはおそらく、かの有名なソビエト連邦の拷問「穴を掘っては埋めることを延々と繰り返す作業」にも余裕で耐えられるだろう。

ぜひ、諜報機関で大いに活躍してもらいたい。

何があっても口を割らない優秀な工作員になることは必至である。

 

3、ミラクル・マリーンズ

 

唯一このパワプロ9で、自分は「手動でペナントを一年間戦う」と言う難行を達成している。
プレイチームは千葉ロッテマリーンズ。COMのレベルは「つよい」。
この難行を達成できたのは、8以来進化を続けるペナントモードの充実と、マリーンズの絶妙なチームバランスのおかげであると自分は信じている。

パワプロ9が収録されているデータのマリーンズは、現実のペナントレースで5位。
しかしメイ、ボーリックの30本外人コンビや、首位打者福浦、黒木、小野、ミンチーの先発三本柱、藤田、吉田、コバマサのリリーフ陣など、戦力はかなり充実したものであった (じゃあなんで5位だったんだ、とかエカ児について考える、とかいうことはここでは割愛)。

ただ、充実しすぎてはいない。
この絶妙なバランスのチームを操作するのは非常に楽しかった。
COM相手に、かなりリアルな試合を展開することができたのである。


シーズンの最初は苦労したが、後半になって選手も育ち、最後は結構な成績(100勝ちょっと、と言うこれまた微妙なミラクル)でペナントを勝ち取った。
あのときの達成感は今でも忘れられない。
本当にパワプロを楽しんでいたと思う。


そして一番驚くべきことは、自分がそれをやっていたのは中学三年の高校受験真っ盛りの頃だった、と言うことである。
よくもまあそんな無謀なことをしていたものだ、と今となっては呆れるばかりだ。

でも、世の中、何とかなるものです。

というわけで、みんなも受験前にパワプロやろうぜ!

 

4、その他

 

このシリーズが確か、ストレート強化変化球弱化のターニングポイントだったと思う。
ストレートは、まあ確かに前よりは強くなっていたが、そこまで迫力を感じるほどではなかった。
しかし、変化球が弱くなったのにはびっくりした。
キレ○(この頃からキレ4)がほとんど意味をなさない。

ただこれによって、投球の駆け引きに面白みが増した、と言うのが個人的な感想だ。

 

そういうわけで、評価。

 

総合評価・・・(11):「ホームラン君」でポイントマイナス。サクセスは良く作ってあったと思う。
個人的評価・・・(9):ただし、自分はまともなプレイができなかった.。

 

04.11.28記述

記述者:管理人

 

レビュー目次へ戻る

ホームに戻る

 

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送