強制退部

 

____________8月18日_____________

長村は久しぶりに「職業野球選手一覧及ビ写真ナド」お書かれた本を見ていた。あの鍋島のフォークに対抗するための変化球を捜しているのであった。

「しかし、変化球の投げ方は載ってないのか、残念だな」
長村が本を見ていると長村の部屋のドアが開き大野監督が出てきた。顔は何かがあったような顔だった。
「長村、お前にお呼び出しだ」
「いったい誰が呼び出しているんですか?」
「摂津大学附属高校だ。長村、お前何かしたのか?
監督の目は長村を疑うように見ている。
「い、いえ、思い当たるようなことは・・・・・」
「そうか・・・じゃあ早く行くんだ」
「は、はぁ」
長村は寮を出てバス停まで走った。

___________摂津大学附属高校前__________

摂津大学附属高校前で降りた長村は受付で「何か用件でも?」と聞くと理事長が呼んでいますち言われ理事長室へ向かった。


長村は理事長室のドアを叩き返事がすると入った。

「あのう・・・何か用件でも?」
長村は理事長に聞くと理事長は
「まあ、そこに掛け給え」
理事長はそう言い長村は椅子に腰を掛けた。
「俺に何の用があるんでしょうか?」
長村は理事長に聞くと理事長は机から何かを取り長村の前へ出した。そこには退部届と書いていた。長村は驚いた
「な、何の冗談ですか理事長」
「冗談?まさか、本気だよ長村君」
長村はさらに驚いた。長村はもう、動揺を隠せない状態だった。
「い、一体、何故退部しなければならないんですか?」
「理由、ああ、君に活躍して欲しいからだよ」
「えっ?」
長村はさらに驚いた。退部届を前に出され活躍して欲しいからだよと言われると驚くだろう。
「おそらく、鍋島にはかなわない、それなら別の高校に移ってそこで活躍し欲しい」
「鍋島にかなわないって、やってみなくちゃあわからないですし何より、別の高校に転入したら一年間公式戦に出れないじゃないですか」
「ああ、あれは正しくは一年度以内で張るには無理だが2年の夏からは大丈夫だ。それに自主退部という形をとれば今まで頂いた費用は全部返すよ」
長村はその言葉の意味に気がついた。自主退部という形なら費用を返すということは強制退部すれば費用は戻ってこない。次の高校へ家庭のの状況から考えても無理な話だ。
「どうするのか返事は3日以内にしてもらいたい。今すぐ決断しなくいてもいい」
理事長はそう言い長村を帰した。


「仕方ない、よく考えれば鍋島に対抗できないなぁ、いや、こんな理由では退部したくない。しかし、3日以内に返事がないと強制退部で費用も戻ってこない・・・・・」
長村は拾ったタクシーの中で呟いていた。


2日後、長村は退部届を提出し、すぐに受理された・・・

 

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