中学生?

 

「長村に橋元、一体どこに行くつもりだったんだ」
松山が起こるのも無理はない。全部買い終わったときに長村たちはまったく別ののところへ行っていたんだ。
「まあまあ、そうおこるなよ、大阪広いし」
「まあそれもそうだな。じゃあこのことは水に流して中学の試合を観に行こう」

___________和泉市市営グラウンド_________

「ふう、何とか間に合ったな。じゃあ試合を見るか」
長村たちはグラウンドに入っていった。

「やってるな、で、あそこはどこのシニア?」
「このあたりのシニアらしいな」
「しっかしいい球投げるなぁ、とても中学生とは思えねぇな」
橋元が感心していると長村が
「橋元、これを持て」
といってスピードガンを橋元に渡した。
「いつの間に持ってきたんだ?」
「こっそり持ってきたんだよ」
「まじかよ・・・・あとでおこられるな」
「はいはい、松山はカメラを持て」
といって松山にカメラを渡した。
「長村はなにするんだ?」
伊達が聞くと長村は
「俺はメモを取るから伊達は向こうと接触できそうな日を探ってくれ」
「おいおい、高校生が接触していいのかよ」
伊達が心配そうに聞いた。まあ、当然だろう。
「ばれないようにするんだよ。最後はうちの正式なスカウトの人がやればいいんだ」
長村が言うと伊達は納得したの試合を眺めている。

「おっ、あのショート動きがいいな」
橋元が感心するように言うと松山も
「確かにいいな、まあ、判断はまだ出来ないが」
松山はまだいいとはいえないような顔をしていた。一回で判断はできないしな。
「キィィィン!」
「カキィィーン!」
「おっ、あいつ4番を打っているのか」
「4番でショートか、うちはショートにいい人が居ないからな」
伊達が言うと長村は
「しっかり見ろよ、活躍次第じゃ今日試合が終わるとすぐにでも話を聞いてみよう」
長村が言った。そこまで慎重にならなくても
「そういやあいつ、腕が細いんだな」
橋元が言った。4番といえばチームで1番長打力がある選手がだいたい座っている。しかし松山は
「いや、真芯で捕らえて後は腰の回転でスタンドまで運べるぞ、必ずしも腕の筋肉が凄いやつが4番とは限らない」
まあ、松山の言っていることも正論である。
「キィン!」
「えっ?」「なんだありゃ?」「なんて飛距離だ」「すげえ」
見に来ていた長村たちは目を疑った。体の回転、それも腰の回転が凄い。
「つ、次の打席も見てみよう」
「カキィィン!」
「に、に2打席連続ー!」
「伊達、すぐにアイツと接触するぞ」
長村はすぐ接触すると言った。誰も異論を唱えない。
「カキィン!」
「さ、3打席連続・・・・」
皆声が出ない。とても中学生とは思えぬ打球を飛ばしていく。凄すぎる。
「伊達、携帯持ってるか?」
「も、持ってるが」
「浪速商業のスカウトの人に連絡してくれ」
長村が言うと伊達は連絡を取った。

試合終了後

「はあ、はあ、で、連絡を貰ったがその3打席連続ホームランを打った人はどこかね」
浪速商スカウトの人が到着し長村たちに聞いた。
「今出てきます」
長村は出てきたことを教えるとスカウトの人が向かった。

「・・・・・はい、・・・えっ?本当ですか?有難うございますございます」
スカウトの人が何か言ったそうだ。長村がスカウトの人に聞くと
「浪速商業に行くらしい。名前は唐澤栄樹だそうだ。明後日、野球部を訪れるそうだ」
スカウトの人が言うと長村たちは喜んだ。唐澤栄樹か・・・・・

 

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