第一話 入部

 

今日は野球部初日。俺たち野球部希望者はグラウンドに集まった。

俺 「結構人数集まってるんだな・・・」

みんなの前に変な人が立った。
変な人 「全員注目!俺はこの及川高校野球部キャプテン、秋山慶介(あきやまけいすけ)だっ!3年生だ。」
俺 (3年生って言わなくてもわかるんじゃないのか?キャプテンなんだから・・・)
秋山キャプテン 「それでは今から監督の挨拶がある。ちゃんと聞けよ。」
そう言うと俺たちの前に監督らしき30代後半ぐらいのおじさんが立った。

三十代後半ぐらいのおじさん 「ウオッホン!わしがここの野球部監督、仙田雅夫(せんだまさお)だ。みんな甲子園目指して頑張ってくれ。以上。秋山、「あれ」をやれ。」
秋山キャプテン 「はい。それじゃ今から入部テストをする。テストに合格できたら入部オーケーだ。ただし合格できなかったら・・・別の部を探してくれ。」
俺 「ええー!!!それって合格できなかったら入部できないってことだよな!きつい・・・」
秋山キャプテン 「投手希望なら俺たち2、3年生からワンストライクでも取れば入部、ヒットを打たれれば不合格だ。野手希望なら2、3年生ピッチャーから3打席でいいあたりを出せば合格。フライやゴロ、三振だった場合は不合格だ。五十音順に行くぞ!まずは・・・川崎洋介!」
俺 「いきなり俺だ!「か」だぜ!あ行で始まる人はいないのか?」
秋山キャプテン 「ごちゃごちゃ言うな!お前は投手希望か。なら・・・そうだな。俺が打席に立ってやろう。」
俺 「な、なんですと!いきなりキャプテン!?」
秋山キャプテン 「こい!」

秋山キャプテンは素振りをして打席に立った。俺はマウンドについた。
俺 「キャプテンと対決なんてついてないなー。」
秋山キャプテン 「早く投げろ!」
俺 「は、はい!」
俺はボールを投げた。ストレートだ。てゆーか変化球投げれないし・・・ストレート・・・のはずだった。
秋山キャプテン 「な、何だこの球はっ!!!」
俺 「なにぃ!こんな球投げられるなんて聞いてねぇよ!」

投げた自分が信じられない。なんとその球は上下左右不規則に凄まじくジグザグに変化した。秋山キャプテンは急いでスイングしたがボールにバットはかすりもしなかった。

 

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