第二十七話 仙田特別練習ってなんやねん?

 

俺「仙田特別練習?」
仙田監督「そうだ。おっと、俺は占に次の指示をしてくるからな。あ、川崎はだな・・・「超めい想練習」だ。」
俺「超めい想練習!?」
仙田監督「そうだ。内容は・・・とりあえず目をつぶれ。もしも何かぶつかりそうになったらよけろ。ただし目は開けるなよ。それじゃ。」
俺「・・・まあいいや。やってみよう。」

俺は目をひたすらつぶっていた。すると・・・
「ビュッ!」
何かが飛んでくる音がした。俺はすっとよけた。
俺(そうか。ものが着たらひたすら音を感じてよける。これならかなり精神力を高められるぞ。)
そして俺はひたすら者をよけ続けた(物は監督が飛ばしたんだと思う)。
仙田監督「もういいぞ。」
俺「・・・!そうか!ありがとうございます。「超めい想練習」。」
仙田監督「そうか。」
瞑想練習をしていただけでかなり風景が変わった。あるチームメイトの1人は座布団を指の先で回そうとしているし、あるチームメイトは輪ゴムを飛ばしている。峯川はまだキャッチャーをしている。
俺「あのー・・・峯川は何やってるんですか?」
仙田監督「ああ・・・峯川がやっているのは「キャッチャーノサブポジー練習」だ。」
俺「キャッチャーノサブポジー練習!?」
仙田監督「峯川はキャッチャーが守れるように、サブポジ練習をしているのさ。」
俺「へー。」
占は俺が買ってきたタイガース納豆の糸を箸でのばしていた。
俺「あのー・・・占はなにやってるんですか?」
仙田監督「ああ、占がやってるのは「納豆ねばねーば練習」だ。」
俺「納豆ねばねーば練習!?」
仙田監督「箸でああやって納豆の糸を切れないようにのばすことで精神力もつくし、粘り強くなるのさ。」
俺「へー。」
そのとき後ろで声がした。
友子「あら、大遅刻できたのね。」
俺「あっ!友子!なんだ・・・いたのか・・・」
友子「あら、その言い方はないんじゃないの?せっかく差し入れを持ってきてあげたのに。」
俺「差し入れ?」
友子はベンチに缶ジュースを置いた。
俺「おっ・・・サイダーじゃん。それじゃいただきまーす。」
占「あっ!サイダーがきてる。いただき!」
俺はサイダーを飲みながら周りを見渡した。あれ・・・斉藤君がいないぞ?
俺「監督、斉藤君がいませんけど・・・もしかしてまた海外で?」
仙田監督「ちがうな。」
俺「それじゃ俺より遅刻ですか?」
仙田監督「まったく違う。斉藤はな・・・」
と、そのとき空からヘリコプターの音がした。
俺が空を見上げるとヘリが飛んでいた。
占「やっと来たかぁ。」
ヘリが地面に下りると、そこには斉藤君がのっていた。
斉藤君「ヘイ!ベイべー!アメリカ超一流の練習機材がやってきたぜぇ!・・・オウ!川崎ボーイじゃないか!ひさしぶりぃ!」
俺「ひ、久しぶり・・・」
仙田監督「斉藤が遅れたのは練習機材を持ってきてもらうためさ。去年斉藤が戻ってきてから打撃が強くなったのはアメリカの一流コーチに教えてもらったかららしいな。」
俺「そんな話今する必要は・・・」
仙田監督「とりあえずは、斉藤の練習機材を見ようじゃないか。」

 

 

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