第三話 さまざまな出会い

 

「ビュッ!」

「カーン!」

「バシッ!」


野球部。俺は斉藤君と占とランニングを秋山キャプテンにさせられていた。俺は走りながら聞いた。
俺 「斉藤君や占のポジションはどこだい?」
斉藤君 「僕は俊足韋駄天の外野手さ。50m8秒のダッシュを見てくれ。」
俺 「それって速いのか?」
占 「僕はセカンド。ミート打ちが得意だな。」
俺 「ふーん。」
秋山キャプテン 「1年、もうランニングいいぞー!」
俺 「ふう・・・やっと終わった。」

占 「川崎君。」
俺 「占か・・・どうかしたのか?」
占 「あの魔球をみたいんだけど。」
俺 「あ、カワサキボール(結局名前はカワサキボールに決定した。)か。いいぜ。」

俺 「それじゃいくぜ。」
俺はボールを投げた。
ビュッ!
あの球ならここで曲がるはずだった・・・
バシッ
俺 「?」
俺が投げた球はまったく曲がらなかった。普通のストレートだ。
俺 「あれ?曲がらなかったな・・・もう一球!」

ビュッ
バシッ

またまた曲がらなかった。
俺 「あれれれれ?どうなってるんだ?普通のストレートだな。」
占 「どうなっているんだろう。本当にあの時と同じ握り方で投げたかい?ちがったら力の入れ具合とか・・・」
俺 「いや、同じだけど・・・ちがうのかな・・・」
そう、俺はあの魔球が投げられなくなっていた(投げられなくなっていたと言っても最初から偶然出た球だったのだが)。


次の日の野球部

斉藤君 「あれ?川崎君ずいぶん落ち込んでいるね。
俺 「俺、あの球が投げられないらしいんだ。」
そんな話をしているとき、占が新聞を見ながら行った。
占 「力身高校(りきしんこうこう)、竜王高校(りゅうおうこうこう)、今年も優勝候補か・・・だってさ。」
俺 「力身高校と竜王高校といえば野球の名門高校じゃないか。」

ここで状況を説明しておこう。力身高校とは及川高校とは別の都市にある高校だ。春の甲子園では毎年優勝していて、夏の甲子園でも決勝戦まで行っているという野球の名門。毎年1人はプロ選手を出している。夏の甲子園でそんな力身高校を破って、夏の甲子園で優勝しているのがこちらも野球の名門竜王高校だ。竜王高校は春の大会も一応決勝戦まで行くのだが、力身高校に負けている。竜王高校も毎年プロを出している有名高校だ。

俺 (甲子園で優勝するには力身高校と竜王高校と戦って勝つか、この2校に勝った高校に勝たなければいけないのか・・・先は遠いな。)

 

 

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