第三十話 今の甲子園状況ってどやねん2

 

占「で、竜王高校四天王の3人目、大竜(だいりゅう)。こいつはすごいパワーとアベレージを持つスーパーバッターだ。走力もいいらしい。」
俺「すっげー」
占「そして最後の一人、天竜(てんりゅう)だ。天竜はピッチャーで145キロの直球とスライダー、カーブ、フォークの三種類を操る超本格派だ。」
俺「すごいなぁ。」
占「次は力身高校だけど・・・」
俺「あ、その説明はいいよ。」
占「そうかい?いくら川崎君でも力身高校は知ってるか。」
俺「「いくら川崎君でも」ってなんだ・・・」
占「それじゃあ次は正道高校だな。正道高校は正義一筋だ。ピッチャーの正徳(せいとく)。直球は145キロとなかなかのスピードだがスライダーとシンカーはたいしたことない。」
俺「勝てるんじゃないのか?」
占「それがだねぇ〜。野手がすごいんだよ。なんと全員、エラーしたことがないらしいよ!」
俺「えー!!!」
占「全員の守備がすさまじい。肩も強く、守備範囲も全員広い。なんと今まで許したヒットは3本!」
俺「す、すっげー・・・」
占「そのヒットは全部、力身高校と竜王高校にホームラン打たれた時らしい。そのホームランで今まで全部負けたとか。」
俺「と言うことは今まで1対0で負けてたのか。」
占「特に外野手の守(もり)っていうひとは守備と守備範囲と肩の強さは一番らしいね。で、次は鬼神高校だね。この高校のピッチャーは林(はやし)。こいつがすごいんだよ。」
俺「占に言わせたら全員すごいんじゃないの?」
占「林が今まで奪った三振数は甲子園だけでも合計242三振!」
俺「ええ!」
占「一試合、少なくとも15三振、最高記録は・・・竜王高校から取った27三振。」
俺「ありえないし!それって全員三振?」
占「うん。9回までノーヒット、全員三振にしたのはいいけど、延長の10回に出てきたピッチャーが一気に打たれてね。5対0で負けてしまったんだ。9回にサヨナラしていれば林は完全試合達成だった・・・と言うわけさ。」
俺「あー・・・惜しかったなぁ。」
占「でも林は甲子園だけで、もうすでに完全試合を5試合達成してるから。」
俺「それって本当に高校生か?」
占「鬼神高校側は林にはおとるけどまだいいピッチャーがいるとか・・・」
俺「優勝候補じゃねえのか?」
占「あと鬼神高校にはサードの不破(ふわ)、セカンドの伊達(だて)、ショートの森田(もりた)、外野手の山木(やまき)がいて、みんなこれまでの成績は三割をらくらく超え、ホームランの回数は全員7本以上だ。足もはやく、肩も強く、守備もいい。みんな走攻守三拍子そろったスーパー選手だ。」
俺「俺たち・・・勝てるのかなぁ。」
占「さあ・・・とりあえず優勝するのはかなり難しそうだね。」
俺「うん。」
ついでに要っておけば、八方高校はベスト8進出だ。まあ八方高校ならこれくらいだろう。

 

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