第三十二話 情報戦

 

俺「次の対戦相手は・・・」
占「今年からエントリーした上越高校(じょうえつこうこう)だよ。」
俺「上越ね・・・どんな高校だ?」
占「さあ・・・今年からエントリーだからね。」

そして「上越高校対及川高校」の試合が始まった。
全員「よろしくおねがいしますっ!!!」
今日も俺は先発だ。そして俺たちの高校は先功。
審判「プレイボール!」
そして始まった。
アナウンサー「1番、ショート、峯川君」
峯川「やったりますわ。」
審判「タイム!」
峯川「ガクッ」

上越高校側ベンチ
相手チームキャプテン高橋「ついに俺のピッチングを見せるときがきたな。」
相手キャプテン高橋はピッチャーのようだ。
高橋「まずは相手1番バッターは峯川か。」
上越高校生徒大田「峯川はバットの下にボールを打ちつけ、内野安打を狙います。」
高橋「それじゃあ思いっきり低めに行くか。大田、リード頼むぞ。」
大田「合点承知。」
大田はキャッチャーだ。

言うのを忘れたが、峯川はボールをバットの下に打ち付け、内野安打を取っている。入部試験のときに見せた打法だ。これで今のところ打率を10割に保っている。
ピッチャーの高橋が第一球を投げた。
「ビュッ!」
下目にボールはきた。こういうボールが峯川は得意だ。
「ククッ!」
あー・・・フォークか。峯川はこれに弱い。弱点だな。そして三振した。そのまま峯川は下目のボールだまによって三振。

江川も弱点の逃げるスライダーによって三振。占はこれまた弱点のストライクゾーンぎりぎりボールで三振。かなりやばいぞ。

上越高校の攻撃だ。俺はマウンドについてピッチング練習をした。
審判「タイム!」
俺「いきなりかい!!!」

上越高校側ベンチ

大田「相手ピッチャー、川崎の弱点は?」
高橋「ふふふ・・・そうだな・・・球速はそんなに速くない。データによると140キロ程度さ。変化球はまあまあだが。ま、速球とスライダーさえついていけば攻略するのは簡単だ。われわれ上越高校はこのデータ戦略さえあれば力身高校だって敵じゃないさ。」
上越高校生徒全員「うおおーっす!」
ま、140キロでも速いのだが。

審判「プレイ!」
俺は振りかぶって第1球を投げた。
「シュ!」
「キーン!」
ストレートを簡単にセンター前に運ばれてしまった。

そして1回裏終わって3点を取られてしまった。スライダーとストレートを打ち返されて行った。

そして6回裏終わって5対0。俺たちは今までノーヒットに終わっている。斉藤君は積極的に振っていくので、ボール球にもスイングしてしまう。ボール球で三振だ。守りは前よりましになったものの、2回に1点、5回に1点とられてしまった。
俺「なんで弱点をつけられるのかな・・・」
俺たちは弱点を着けられてブルーになっていた。
峯川「・・・しゃあないですな。アレをしましょうか。」
俺「アレ?」
峯川「先輩、ワイの武器は打ちつけ打法(峯川はバットの下にボールを打ちつけてバッティングすることを打ち付け打法と呼んでいる)だけちゃいますで。」
俺「ほかに何かあるのか?」
峯川「まあ見ててくださいって。」
こうして峯川はバッターボックスに向かった。
俺「さて、俺たちは何故弱点をつけられるのか考えなきゃ。」
仙田監督「ほんとに分からんのか?」
占「監督・・・」
仙田監督「やつらは俺たちの情報を完璧につかんでいるんだ。」
斉藤君「そんなの分かってますよ。」
俺「え・・・俺分からなかった。」
斉藤君「マジかよ・・・」
仙田監督「対策か。ま、簡単なことさ。」

 

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