第三十六話 原板練習

 

10月
「ビュッ!」
「キーン!」
友子「全員集合。今から50m走するわよ。」
全員「え〜・・・」
友子「あら、私に指図するのかしら?」
全員「い、いえ!とんでもありません!」
今はもうみんな友子の恐ろしさを知っている。
友子「あらよかった。今から一人ずつ50mを走ってもらうからね。で、タイムを計るから、タイムが一番遅かった人には私が特別練習してあげるわ。」
全員(こ、こわ〜)
友子の「特別練習」はかなりすごいらしい。
友子「で、一番速かった人には私がいいことしてあ・げ・る」
俺以外の人たち「うっし!頑張って1位になるぞぉ!!!」
俺「はいはい・・・」

で、50m走の測定が終わった。1位はやっぱり斉藤君。2位は俺。斉藤君とは0.25秒差だった。やっぱり原板練習がきいたのであろうか。で、最下位は峯川。足は速くなかったもんなぁ。
峯川「が、がーん」
友子「それじゃあ峯川君はちょっと来てね」
峯川「い、いやだぁ!死にたくない!」

友子が戻ってきた。
斉藤君「そ、それじゃあ友子ちゃん、ごほうびを・・・」
みんな「ぶー!ぶー!うらやましいぞ!変わってくれー!」
ブーイングの嵐が飛んだ。
友子「仕方ないなぁ。」
仙田監督「おーい、友子。帰る時間だぞ。」
友子「はーい。ごめんね、斉藤君。ごほうびはなしということで・・・」
斉藤君「がーん・・・」
仙田監督「お前らもきりのいいところで帰っていいぞ。」
みんな「はーい。」
斉藤君「お、俺のほうびは?」
俺「そうだな。原板練習は峯川に教えてやることにするか。」

 

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