第五話 病院生活、次期キャプテンは?

 

俺 「ついてないなぁ。」
俺はチラッと隣を見た。そこには犬にかまれて入院中の斉藤君がいた。
俺 「よう!斉藤君。俺と同じ病室だったのか。」
斉藤君 「あ、川崎君じゃないか。・・・これでレギュラーに遠のいたな。」
俺 「と言っても最初から遠かったけどね。」
斉藤君 「占の占い、当たってたな。」
俺 「なんか違ったけどな。」
斉藤君 「年賀状・・・どうしようかな。」
俺 「まだ4月だよ。」

そんな感じで時は過ぎ、退院の日はやってきた。
俺 「時が流れるのは早いな。」
斉藤君 「そりゃそうだよ。運良く入院1日で退院できたんだから。まあ犬にかまれて3週間入院ってのもおかしいからね。」
俺 「そうか。昨日入院したばっかりだったんだっけ。」
斉藤君 「とにかく帰ろう。」


野球部

俺たちは通常の練習に戻った。
俺 「そういえばキャプテン・・・聞いていいですか?」
秋山キャプテン 「なんだ?」
俺 「次期キャプテン候補とかいるんですか?」
秋山キャプテン 「まあいる事はいるが・・・」
俺 「どんな人ですか?」
秋山キャプテン 「どんな人・・・って聞かれると困るなあ。」
俺 「どの人ですか?」
俺はグラウンドを見ながら聞いた。
秋山キャプテン 「あ、ここにはいないぞ。」
俺 「・・・へ?」
秋山キャプテン 「トイレにいるんじゃないのかな。」
俺 「トイレ?」
秋山キャプテン 「おっ!戻ってきたぜ。」
誰かが走ってくるのが見えた。

走ってきた人 「キャプテン、すいません。急に腹の調子が・・・」
秋山キャプテン 「まあいいさ。いつものことだからな。」
走ってきた人 「隣にいるのは?」
秋山キャプテン 「ああ、1年生の川崎だ。」
俺 「あのー・・・この人は?」
秋山キャプテン 「ああ、こいつは2年生の原板武(はらいたたけし)だ。」
俺 「原板・・・ですか。」
原板先輩 「君が川崎か。うわさは聞いているよ。よろし・・・アイタタタ・・・ちょっとトイレ行ってきます!」
そういうと原板先輩は走っていった。
俺 「原板先輩、どうしたんですか?」
秋山キャプテン 「名前からわかるだろう?腹痛だよ。あいつはよく腹を下すからな。トイレに走っていくんだよ。ま、毎日行ってるからみんなに姿を見せるのは少ししかないなぁ。ただし、走って行ってるからなかなか俊足だ。足はいい感じの外野手だ。」
俺 「そうですか・・・(なんか大変な先輩だな・・・)」


こうして時は流れた。オーダー発表の日だ。

監督 「それでは今から夏の大会のオーダーを発表するぞ。」

 

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