第五十話 へんなにーちゃん

 

俺「あ、これちょうど50話目だね。」
占「ほんとだ。記念すべき50話目のタイトルが「へんなにーちゃん」って・・・」
で、俺たちはバスに乗っているところだ。
俺「もう夜の11時か。」
占「かかりすぎじゃないか?途中で結構乗り換えしたしね。峯川寝てるし・・・」
峯川「グガー・・・」
運転手「次はー・・・及川高校前ー・・・及川高校前ー・・・」
占「あ、僕と峯川もう降りるよ。おい、峯川!起きろよ。」
峯川「もう食べられへんて・・・あれ?先輩?トリュフは?フォアグラは?キャビアは?」
占「なに夢みたいなこと言ってるんだよ・・・ま、実際夢だったんだけどな。あ、そんなことより次で降りるぞ。」
峯川「へ?へ?へ?」
峯川はまだ寝ぼけているようだ。そんなこといってるうちにバスはバス停で停まった。
占「あ・・・そうだ。今朝川崎君の運命占ってみたんだけど・・・」
俺「なに?なに?」
占「今日運命的な出会いが起こる・・・だってさ。」
俺「運命的!?(有名人に会えるのかな。)」
占「さあ!降りるぞ、峯川。」
そう言って降りていってしまった。
俺「・・・」

そして俺が降りるバス停で降りた。
俺「さて、帰るか。」

道中
「てくてく」
知らないおっちゃん「ちょいちょい、そこのにいちゃん。」
俺はきょろきょろと周りを見回した。俺とおっちゃん以外誰もいない。
知らないおっちゃん「兄ちゃんや、兄ちゃん!そこできょろきょろしてる兄ちゃん!」
俺「お、俺・・・?」
知らないおっちゃん「そうや。あんた以外に誰がおんねん。鈍いなー。」
俺「だ・・・誰ですか?」
知らないおっちゃん「誰でもええやんけ!」
俺「は、はい・・・」
知らないおっちゃん「ちょっと頼みたいことがあるんや。」
俺「俺にですか?」
知らないおっちゃん「当たり前やろが!で、頼みたいことってのはな、ちょっと近くの自動販売機行ってコーヒー買ってきてくれへんか?」
俺「何で俺が?」
知らないおっちゃん「にいちゃんが通りかかったからに決まってるやんけ!ほんまいちいちうるさい兄ちゃんやなぁ。細かいこと気にしとったら大阪では生きて行けへんで。」
俺「ここ大阪じゃないんですけど・・・」
知らないおっちゃん「だ・か・ら!細かいこと気にすんなって!じゃ、買ってきて。」
そういうとおっちゃんは五千円札を俺に渡した。
俺「俺行くって言ってないんですけど。」
知らないおっちゃん「あ、つり銭は取っといてええで。」
俺「いってきまーす!」

俺「買って来ましたよ。」
知らないおっちゃん「おお!どうもな。」
そういうと知らないおっちゃんは缶を開けてコーヒーを飲み始めた。
知らないおっちゃん「どうもなー。あ、約束どおり4900円はもらっといてええで。」
俺「はあ。それじゃ、行きますよ。」
知らないおっちゃん「そやな。ほな。」
で、俺は帰って寝た。

 

 

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