第五十一話 あなたは・・・

 

次の日の朝
俺「あっ・・・智子さんにもらったこの布、どうしよう。明らかに作者が「忘れてました!」って感じだけど。うーん・・・あっ!二階堂君が「なにか野球の道具で困ったことがあったら言ってください。あ、ほかの事でこまった時でもいいですよ。僕でお役に立てたらの話ですが・・・」って行って電話番号をわたしてくれたな。電話番号は・・・と。」
俺は二階堂君に電話をかけた。
俺「あ、もしもしー・・・俺、川崎です。今後よろしく・・・」
二階堂君「あ、川崎さん。どうかされましたか。」
俺「あのー・・・ちょっと野球道具を作ってもらえませんか?」
二階堂君「よろしいですよ。材料は何にします?」
俺「実は・・・材料はあるんです。これで作ってほしいな・・・って。」あ
二階堂君「そうですか。あ、今日の夕方、車でその材料を取りに行ってもいいですか?」
俺「はい。それじゃ、夕方お願いしまーす。さよならー・・・」
俺は電話を切った。
俺「さて、もう一眠りするか・・・(俺の趣味は昼寝だ)」
母さん「洋介!お友達が来てるわよ。」
俺「えっ!?誰かな。」
俺は玄関に出た。そこに立っていたのは占だった。
占「久しぶり。」
俺「昨日会ったばっかりだけどね。で、なんだい。」
占「いや、監督が今日集合ってさ。今から。」
俺「なんでだろう。行こう。」

グラウンド
仙田監督「みんな、集まったな。斉藤以外は。」
俺「斉藤君は?」
占「USA。United States America。」
俺「つまり、アメリカ合衆国、アメリカにまだいるんだ。」
仙田監督「それでだ。話したいことというのは・・・今日からコーチを向かえた。ボランティアでな。そのコーチとは!宮本コーチだ。稲垣、つれて来い。」
友子が誰かを連れてきた。
俺「あっ!あなたは・・・」
宮本コーチ「ん?ああ・・・昨日の。」
占「知ってるの?」
俺「・・・知らん。」
宮本コーチ「なに言ってんねん!昨日のコーヒー頼んだのはワイや。。」
そういえば昨日コーヒー買ってきてくれと言ってた人と似てる。でも少しちがうような・・・あ、でもこの人かな。
俺「ああ・・・昨日4900円くれた人。」
宮本コーチ「んん・・・みんな、ワイフ名前は宮本昌尚(みやもとまさなお)。去年までバファローズでエースやっとってん。」
チームメイト江川「知ってるぞ。去年バファローズを辞めた投手だ。」
宮本コーチ「高校時代は野球部やった。」
俺「いや、野球部でしょ。」
宮本コーチ「ワイが18歳のとき、バファローズに1位で入団。新人賞もとったで。翌年は日本シリーズMVP取得。23歳の時、アメリカのメジャーチームにFAで移籍。アメリカでも最多勝をとったで。で、去年バファローズにまた戻ってきて沢村賞を取って引退したんや。」
俺「アメリカにも行ったのか。すごいな。」
宮本コーチ「甲子園では1試合に200球以上投げたことがある。」
俺「すごいスタミナだな。」
宮本コーチ「さらには!全国高校生マラソンで優勝したことがある。」
俺「野球部なのに!?」
宮本コーチ「ってとこや。終わり!」
仙田監督「と、いうことで今から君たちには特別練習をしてもらう。「仙田特別練習」だっ!」
俺「うへー・・・」

 

 

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