第五十二話 仙田特別練習の秘密

 

俺は仙田特別練習(今日は「穴掘り練習」だった)を終えて監督の次の指示を待っていた。
仙田監督「お前は次は「社交ダンス練習」な。次は川崎か。」
俺「にしても監督、よくこんな練習思いつきますね。」
仙田監督「ああ、この練習か?・・・この練習をはじめにやりだしたのはな、俺が大学野球やってた時の先輩だよ。」
俺「そうなんですか?」
仙田監督「その先輩は夜にこっそり練習するのが趣味だったらしい。俺がその練習してるとこを目撃したら、その先輩がこの練習を教えてくれてな。その練習こそが仙田特別練習の基礎となった練習だ。練習の名前は確か・・・アルファベット3文字だったな」
俺「アルファベット3文字ですか。(ATMかな?)」
仙田監督「お前がやっていた「めい想練習」もその先輩から教えてもらったものだ。ほかにも「納豆練習」も教えてもらったし、「サンドバッグ練習」も教えてもらったものだ。」
俺「へえ。あ、で、その先輩はどうしたんですか?」
仙田監督「プロに行ったよ。引退後は監督もやったらしいな。スケベだったけど指導力はすごかったらしいけどな。」
俺「すごいんですね。」
仙田監督「名前は・・・名前の1番前に「世」がついていたな。」
俺「そろそろ気付く人もいるのでは?」
仙田監督「ん?誰に話してるんだ?」
俺「い、いえ。別に。」
仙田監督「あ、そうだな。お前に練習を出さなければ。とりあえずブーイングし続けろ。その名も「野次練習」だ!」
俺「はい!」

時は流れた。新学期も来た。斉藤君も帰ってきた。2月のある日。
「ビュッ!」
「ズバーン!」
宮本コーチ「ちゃうちゃう!もっと肩をやな・・・」
チームメイト山崎「は、はい!」
俺「もうすぐ甲子園だな。」
斉藤君「ああ。ま、俺がベンチ入りしてるのは言うまでもないが・・・」
俺「ふーん。」
仙田監督「みんな集まれ!」

 

 

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