第五十三話 甲子園のスタメン

 

仙田監督「今からスタメンを発表する。その前に!お前らに聞く。どんなことがあっても甲子園行きたいか!」
全員「お、おー!」
仙田監督「どんな苦労をしてでも甲子園に行きたいか!」
全員「お、おー!」
仙田監督「うん。そうか。それを聞いて俺はうれしいぞ。それでは発表する。」
俺「なんだったんだろう、今の。」
仙田監督「背番号、1番、川崎!」
俺「はいっ!」
仙田監督「2番、芳川!3番、松村!4番、占!5番、田村!6番、峯川!7番、山村!8番、斉藤!9番、江川!・・・以上!」
俺「よし、スタメン入りだ!」
仙田監督「続いてベンチ。10番、山崎!11番、松田!12番、赤木!13番、三浦!14番、中田!15番、三沢!16番、佐川!17番、高谷!18番、深谷!・・・以上だ。それでは、甲子園に向け、出発する。」
全員「はーい!・・・って、ええええぇぇぇぇ!!!!!」
俺「いくらなんでも出発するの早すぎですよ!」
斉藤君「甲子園までまだ時間ありますよ!」
占「何にも用意してないし!」
峯川「親にも話してないし!」
チームメイト芳川「勉強はどうするんですか!」
チームメイト松村「いきなりすぎまーす!」
全員「ぶー!ぶー!」
仙田監督「落ち着け。それでは出発は明日にする。」
チームメイト田村「それでも明日ですか?」
仙田監督「みんな、明日用意してこい。大丈夫だ。校長には話してある。」
チームメイト山村「何でこんなに早く出発するんですか?」
仙田監督「理由は聞くな。明日になれば分かる。今日は解散!」
全員「あ、ありがとうございました〜・・・」
俺「なるほど、スタメン発表前に監督が言ってたのはこのことか・・・」

次の日
仙田監督「みんな、そろったか!」
全員「へ〜い・・・」
仙田監督「それでは、しゅっぱーつ!」
友子「監督、何で行くんですか?」
チームメイト山村「そうそう、俺も昨日考えたんだ。何でいくのかなーって。」
俺「俺も考えたよ。俺はバスかなって思うんだ。」
チームメイト江川「バスもあるけど、俺は電車じゃないのかなって。」
斉藤君「飛行機だろうな。遠くから来る高校とか大変じゃねえか。」
チームメイト山崎「いや、やっぱりタクシーをいっぱい呼んでさぁ。」
峯川「甲子園からチャーターバスが来るんじゃないんでっか?」
チームメイト松田「チャーターバスか。ありえる。」
仙田監督「歩きだ。」
全員「そうか、歩きかぁ。・・・って、なにいいいぃぃぃ!!!!」
占「監督、ここから甲子園までどれだけあると思ってるんですか!?」
仙田監督「そうだ。だからはじまるずっと前に出発するのだ。」
峯川「なるほど・・・」
仙田監督「しゅっぱーつ!」
全員「お〜・・・」
俺たちは甲子園にむけ出発した。

1ヵ月後甲子園開会式の前日
俺「ああ・・・まだつかないのか・・・」
仙田監督「みんな、我慢しろ。もうすぐだ。」
斉藤君「これまで俺たち、コンビニ弁当だけで生き延びてきたからな。」
占「死ぬ。1ヶ月歩きっぱなしじゃないか。」
友子「あっ!あそこにあるのは・・・」
俺たちの前に巨大な建物が現れた。そこにはこう書いてあった。
俺「「甲子園」・・・甲子園ってなんだっけ。」
峯川「思い出せない・・・甲子園?甲子園?」
斉藤君「こーしえん・・・ってなんだ?」
占「聞いたことはあるんだけど思い出せない・・・」
宮本コーチ「さすがにみんなコンビニ弁当だけではしのげなかったようですな。」
友子「目的地も思い出せないなんて・・・甲子園よ、甲子園!阪神甲子園球場!みんなの目的地!ここで野球するの!」
俺「甲子園・・・あっ!思い出した!甲子園だ!」
チームメイト江川「そうだ!そうだ!」
友子「みんな思い出したみたいね。」
仙田監督「それでは宿舎に行くぞ!」
全員「おおーっす!!!」

 

 

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