第六十二話 死の・・・

 

次の日の4時
俺「グガー・・・」
母「洋介!電話よ!」
俺「ん・・・誰だよ、こんな時間に・・・母さんもよくこんな時間に起きたもんだ。」

電話の相手「洋介、起きてるか?」
俺「あ、仙田監督。なんですか、こんな時間に。もっと寝ようと思ってたのに・・・」
仙田監督「やっぱりな・・・今日、4時30分に集合って言ったの覚えてるか。」
俺「・・・あ!」
仙田監督「やっぱりな。覚えてたのは峯川と占だけだぞ。」
俺「全員にかけて回ってるんですか?」
仙田監督「そうだ。ついでに言うならお前が最後だ。お前、本当にキャプテンとしてやっていけるか?」
俺「もちろんですよ。」
仙田監督「ちゃんと来いよ。」
俺「はーい。」

4時26分学校グラウンド
俺「到着しました。」
仙田監督「川崎は来たな。残りは斉藤と江川か。」
俺「なんだってこんな時間に・・・24時間営業の店以外やってないんじゃないかな・・・」
占「やあ。おはよう。」
俺「おはよう。」
江川「到着しました。」
仙田監督「これで残りは斉藤だけだな。」
斉藤君が走ってきた。
斉藤君「さ、斉藤、到着しました。」
仙田監督「よし、これで全員そろったな。」
友子「それじゃ!」
友子が出てきた。
友子「みんな、今から自由練習!4時45分まで各自練習!頑張って。」
全員「はーい。」

俺「峯川、あれやるか。」
峯川「あれ・・・ですか。」

俺は峯川に「原板練習」の「中の中の上」を教えていた(教えていた?)。
「シャー・・・」
「ピピピピピ・・・」
俺「ストップ!よし、峯川合格だ。」
峯川「ふー・・・」
俺「よし、次は「上の中の下」だな。今日は行ってよし。」
峯川「ありがとうございました。」
俺「ん?もう45分だな。よし、行くか。」
峯川「へーい。」

仙田監督「それでは今から朝飯を配る。しっかり食っとけよ。」
全員「はーい。」

俺たちは朝飯を食べた。
仙田監督「・・・よーし・・・みんな、覚悟はいいな。」
全員「えっ・・・」
そのとき宮本コーチが走ってきた。
宮本コーチ「監督、準備オッケーですわ。それでは・・・やっちゃってください。」
仙田監督「それでは!今からお前らに「死のトライアスロン」をやってもらう。」
全員「え、ええ!」
仙田監督「まずは・・・」
仙田監督は地図を取り出した。
仙田監督「ここが及川高校だ。」
監督が地図で及川高校のあるところを指差した。
仙田監督「お前らはここからこのルートをたどって走ってもらう。」
監督は地図で道のあるところを指でなぞった。結構長い。てゆうかかなり長い。そして監督は川原を指差した。
仙田監督「ここでお前らにはこの川を泳いでもらう。」
仙田監督は地図で川のある部分を上流のある山に向かってなぞった。ここの川は水深がちょうど泳ぐにはいいくらいの深さになっている。急な坂がなく、緩やかな坂で、少しずつ上にのぼっていく。上流にもあまり角ばって大きい石もなく、上流でもあまり流れは激しくない。←を読んだだけでは何を言っているのか分からないかもしれないが(作者は様子を説明することが大の苦手なので)、つまりは泳いで上流までいける川ということだ。
俺「長ったらしい説明のわりには意味不明だぞ、作者。」
仙田監督「上流についたら山を下ってきてもらう。」
仙田監督は適当に山の道をなぞった。そして普通の道に出ると、
仙田監督「ここに出たら自転車に乗り換えて、ここに戻ってきてもらう。」
仙田監督はルートを示した。かなり遠回りだ。路地を通ったり、同じ道を何度も通ったりしている。
仙田監督「いいな。この距離は全部で・・・62.195キロだ。」
俺「結構あるな。」
つまりは、最初は走って川原までいき、川を上流に向かって泳ぎ、上流に着いたら山を走って下り、下ったところから自転車に乗りここに帰ってくる・・・ということだ。
仙田監督「スタートは5分後だ。つまり5時。それまで体を休めとけ。質問は!」
松村「途中でおなかがすいたらどうするんですか。」
仙田監督「途中に配給ポイントがある。そこで昼飯をもらえ。もちろん給水ポイントもある。ほか!」
深谷「途中でリタイアしたくなったらどうするんですか。」
仙田監督「リタイアしていいぞ。ただし、3位以内にはいったものはいい物をやる。ほか!」
江川「近所の人に迷惑じゃないんですか。」
仙田監督「安心しろ。許可は取ってある。川も貸切(貸切?)許可がとってあるからな。それでは、5分後。」

5分後
仙田監督「それでは、みんな、準備はいいな。」
全員「はいっ!」
仙田監督「健闘を祈る。いちについて!よーい・・・ドン!」
俺たちは朝靄の立ち込める中、62・195キロの道のりをスタートした。

 

 

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