第六十五話 トライアスロン・・・自転車、そして・・・

 

自転車をこぎ始めた時点で俺は1位。さて、スパートかけるか!
仙田監督「それと、ここから先給水ゾーンはないからな!」
この言葉に何人がほっとした事か・・・
「シャー・・・」
原板練習をしていたおかげでかなり楽に自転車はこげた。そのとき、もう一人の原板練習経験者が追い上げてきた。
峯川「ま、負けまへんで、先輩!」
俺「よう!峯川か!」

30分後
俺は1位。別に何の仕掛けもなかった。今までは。しばらく行くと、壁にぶち当たった。
俺「壁だ。あ、あそこに入り口らしきものがあるぞ。」
すると、宮本コーチが壁の上に立っていった。
宮本コーチ「みんな!ここは「迷路ゾーン」や!入り口はあっちやで!」
俺「迷路!?」

俺は迷路に入った。かなり複雑なかなかたちだった。
俺「あれ?ここはさっき通ったような・・・」
チームメイト高谷「あれ?行き止まりだ。」
チームメイト松山「で、でられないよ!」
俺はあきらめず進むことにした。

1時間後、出口
俺「ふぅ〜・・・やっと出られた。」
「つるっ!」
俺「あれ?」
「ずてーん!」
俺は滑ってこけてしまった。
宮本コーチ「ふっふっふっ・・・そこは「スリップゾーン」・・・ここから先はしばらく床に油がひいてある。進めるかなぁ?」
俺「くそっ、こそくなまねを!」
「つるっ!」
「ずてーん!」
「つるっ!」
「ずてーん!」
俺はすべる、立つを繰り返し、なんとか進んでいった。そのうち、ほかの人も出てきたがスリップゾーンに引っかかった。
【芳川、高谷、ほか3名、迷路から出られずアウト!】

1時間後
俺「ふう!なんとかスリップゾーンを抜けたぞ!」
【チームメイト2名、スリップゾーンから出られずアウト!】
「スパーン!」
俺「え、ええ?」
と、安心したそのとき、矢が飛んできて、顔をかすめた。
俺「・・・ぎゃああ!」
友子「ここから先は「ダーツゾーン!」ダーツの矢が飛んでくるよ!さあ、みんな避けよう!」
俺「殺す気かぁ!」
峯川「お先〜(TT)」
俺「顔文字の使い方間違ってるし!?m(__)m」
言っておくと、作者が顔文字を使ったのは初めてです(ぉ
あ、(ぉ っていうのも初めて使いました(ぇ
あ、(ぇ っていう(以下省略)
「顔文字がまちっがてるよ」ということを発見された方は、ご報告を(^^;)
あ、(^^;)ってい(以下省略)
俺「なんか長ったらしかったな・・・↑」
しかし、峯川にぬかされてしまった。
俺「こうしている場合ではないぞ!」
俺は矢を避けながら進んだ。

30分後
俺「ダーツゾーンぬけたぞ。しかし峯川のほうが先に抜けたようだ。」
【チームメイト数名、ダーツゾーンでアウト!】
と、そのとき・・・
「ぷすっ」
俺「ぷすっ!?」
俺がタイヤを見ると、画鋲が数十本も刺さっていた。
俺「ぎえー!」
よく見ると峯川が倒れている。画鋲の上で・・・
俺「峯川!起きろ!お前がびょうの上で寝るんじゃない!」
宮本コーチ「ふはははは!ここは「画鋲ゾーン」!ここには何億という数の画鋲がふりまいてあるのだ。」
峯川「せ、先輩・・・ワイ、もう疲れましたわ。の・・・こ・・・り・・・は・・・ま・・・か・・・せ・・・ま・・・し・・・た・・・ガクッ」
【峯川、画鋲ゾーンでリタイア!】
俺「峯川、きっと俺、ゴールするよ!」

そして、ついにその瞬間はやってきた。
及川高校グラウンド
友子「ん、誰か帰ってきましたよ。」
仙田監督「あれは・・・川崎だな。」
俺「ハァハァ・・・もうすぐ・・・ゴールだ・・・」
もうすでに時計の針は夜の10時をさしていた。
そして・・・
俺はグラウンドの中に入った。
仙田監督「ゴーーール!!!!!1位は川崎だ!」
俺はその場で倒れこんだ。
俺「ハァハァ・・・もうだめ・・・」
途中でリタイアした斉藤君と占と峯川がやってきた。
斉藤君「やったな!」
占「頑張ったんだね!」
峯川「やっぱり先輩にはかないませんなぁ!」

結局この死のトライアスロンを完走したのは俺だけだった。
みんな「やっぱり川崎はすごいなぁ!」
俺「えへへ、そうかぁ?」
仙田監督「それでは、これが勝利者賞だ。」
そういって監督は俺にスパイクを渡してくれた。
俺「これは?」
仙田監督「水のように静かに、炎のように激しく、そして雷のようにすばやく駆ける!二台堂社の新製品、「キングスパイク」だっ!!」
俺「す、すっげー・・・」
仙田監督「10万円だ。」
俺「じゅ、10万円!?」
仙田監督「タダだ。」
俺「あ、ありがとうございまーす!」

こうして、17時間にわたったトライアスロンは終わりを告げた。

 

 

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