第六十六話 新学期、スーパー一年生

 

4月、新学期
俺「やっばい!遅刻する!」
俺は新学期早々遅刻しそうになっていた。と、いうことで走っていた。
「ドーン!」
誰かにぶつかってしまった。
俺「いてて・・・すいません。」
ぶつかった相手は男性だった。
相手「あなた、前見て歩いてくださいよ。どこに目をつけてるんですか?それともあなたの目は節穴ですか?」
俺「す、すいません。」
相手「しっかりしてくださいよ。」
そういって相手は去っていった。
俺「なんかやな感じ。」

高校
放課後
結局授業には間に合わなかった。
俺「さて、野球部行くか。今日は新入部員が来るひだな。」

グラウンド
俺「結構集まってるな。」
仙田監督「おい、川崎。キャプテンの挨拶しろよ。」
俺「エッ、そんなんあるんですか?そういえばあったような・・・」
仙田監督「何でもいいからしゃべれ。」
俺はみんなの前に立って、顔を隠しながら言った。
俺「えー・・・みんな、健康に・・・規則正しい生活を・・・タバコとかすわないように・・・えー・・・うまい棒の食べすぎには注意しよう・・・」
仙田監督「もっとほかの事をしゃべれ。」
俺「あ、すいません。えーっと・・・みんな、甲子園目指して頑張ろう!以上!」
仙田監督「それでは、今から入部テストをする。合格は・・・だ。」
新入部員「えー・・・」
仙田監督「まずは・・・青木正春(あおきまさはる)!野手だな。」
青木と呼ばれた人が立った。その人は・・・
俺「あっ!朝の!」
その人は朝、ぶつかった人だった。
青木「ああ、先輩だったんですか。全然オーラがないから気付きませんでした!すいません!もうちょっとオーラつけたほうがいいんじゃないんですか?」
俺「ムッカー!ムカツク!監督!俺にあいてやらせてください!」
仙田監督「まあいいが。」
俺「ええい!くらええ!」
俺はマウンドにつくなり、速球を投げた。
青木「フッ」
「キーン!」
俺「あ・・・」
打たれてしまった。
仙田監督「それでは合格だ。次は、阿部!」
阿部とは去年斉藤君に入部試験のとき敗れた後輩だ。2年生だろう。
俺「はぁ。打たれちゃった。」
斉藤君「俺が相手してもいいですか?」
仙田監督「いいだろう。」
斉藤君が打席に着いた。阿部がアンダースローから1球目を投げた。
「ビュッ!」
斉藤君「ちっ・・・」
「ブルン!」
阿部は、切れのあるシンカーで斉藤君から空振を取った。
監督「それでは阿部、合格だ。」
阿部「やったー。」

入部試験が終わった。結局合格できたのは32人中12人だった。
友子「それじゃ、みんなでグラウンド100週!文句のあるやつは言ってね。」
野球部、3年目と2年目の部員は友子を恐れて黙って走り出した。新人も、新人だから・・・と思って不満そうな顔をして走り出した。

ついでに言っておくと、春の甲子園は6対3で力身高校が竜王高校をたおし、力身高校はこれで通算35回目の優勝を手に入れた。

 

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