第七十話 ・・・

 

次の日
「ビュッ」
「キーン」
仙田監督「どうした?今日は3人しか来てないじゃないか?」
俺「昨日の練習が・・・」
江川「きいたんじゃ・・・」
阿部「ないでしょうか?」

その夜、家
俺「ムッ、サクセスがうまくいかんな。オールCだよ。難しいな。」
俺は寝転んだ。
「ガタッ」
窓がひとりでに開いた・・・
俺「えっ?えっ?えっ?なんでさ?なんでぇ!?」
と、そのとき・・・
「ブチッ」
電気が切れた。テレビの電源も、ゲームの電源も・・・停電だ。雷もなってないのに・・・
俺「え、えええ?電気!電気!!電気!!!」
「プチッ」
そのとき、テレビだけがついた。テレビが着く前に何かをふんだようなきがした。
「ザー・・・」
ビデオ入力になっているはずのテレビが、なぜか砂嵐に・・・
「ザー・・・」
俺「な、なんでさ?」
「・・・」
と、そのとき、女の人の声が聞こえたような・・・
俺「ひ、」
砂嵐画面に、何かが映った。よく見えないが、丸っこいような・・・
俺「・・・」
よく見ると、それは女の人の顔だった・・・
俺「い、い、いやぁぁぁ!」
俺はリモコンをとると、別のチャンネルにかえた。
「打ったー!サヨナラ逆転ホームラン!」
野球中継をやっていた。
俺「な、な、なんだったんだ?今のは・・・」

次の日、日曜日で、今日は野球部も休みだったので、中島山に来ていた。
俺「昼間でも薄暗いな・・・」
勿さん「何やってるんだね?」
俺「うわぁ!びっくりした・・・え、いやぁ、昨日・・・」
俺は昨日起こった出来事を話した。
勿さん「なるほど、それは多分「お石さん」(おいしさん)の呪いだね。」
俺「お、お石さん?」
勿さん「そうだがね。昔、ここで自殺した・・・と、言うのはうそだがね。」
俺「ウソですか?」
勿さん「そうだ。お化けなんているはずないね。「お石さん」もウソ。そんな人、昔にもいないね。」
俺(いなかったんだ・・・)
勿さん「お化けなんて、誰かが見間違えたんだね。」
俺「そ、そんなことないですよ。お化けはいると思います。ていうかいます。間違いないです。」
勿さん「ほう・・・本当かね?どうやら、うそをついているような顔じゃないねぇ。・・・まあいい。これあげるよ。」
そういって俺にお守りを渡してくれた。
俺「これは?」
勿さん「これは「願いのお守り」だがね。この山に代々伝わる伝説のお守り。この中に、願い事を書いた紙を入れると、願いがかなうらしいね。」
俺「ありがとうございます・・・ってこれ展開早いな。あ、そういえば、こないだ、この山に来たときに宙にういているお化けみたいなものがいたんですけど・・・」
勿さん「ああ、それは多分これだね。」
そういって勿さんは何かを取り出した。それは白く塗った丸太に、長く切った黒いポリ袋がかぶせて合った。
俺「これは?」
勿さん「カラス除けだね。これを木につるしておくんだ。カラスは早朝に来るから夜に仕掛けておくんだ。」
俺「あー・・・そうなんですか。」


俺「しかし、昨日のあれはなんだったんだろう・・・」
俺は窓を見た。ん、紐があるぞ・・・
俺「あ、思い出した!窓を開けに行くのがめんどくさいから紐をつけておいたんだ。きっと寝転んだときに開けたんだ・・・」
俺はこういう、からくりみたいな物を作るのが得意だ。と、そのとき母さんが入ってきた。
「ガラガラ」
俺「入ってくるときはノックしてよ。」
母さん「洋介、朝、言うの忘れてたんだけど、昨日停電したんじゃない?」
俺「え、うん。」
母さん「それがね、いっきに電化製品をつけたらブレーカーがショートしちゃって、で、ブレーカーを上げたらねずみが出てきて、ちょっと悲鳴を上げちゃったのよ。恥ずかしいわ。」
俺「と、いうことは昨日の女の人の声は・・・待てよ、そういえば昨日ふんだのはテレビのリモコンみたいな感じだった・・・停電はブレーカーがショートしたわけだから・・・んじゃ、あの砂嵐は?」
母さん「そういえば、昨日、テレビの心霊特集で、「砂嵐から現れた女」っていうのをやっててね、再現VTRで「テレビの砂嵐に女の人の顔が浮かんできた」っていうのがあったわよ。確か・・・停電したすぐあとかしら?」
俺「と、いうことは俺が見た砂嵐はその番組の再現VTR?・・・おばけじゃなかったんだ。・・・」
偶然に偶然が重なったということか・・・

 

 

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