第七十四話 小山田

 

「ズバッ!」
審判「ストラーイク!バッターアウト!」
俺はその後、なんとか3アウトをとる事が出来た。
1回終わって3点差。これはかなりやばい・・・

しかし、2回、3回と俺達は小山田のピッチングに抑えられていく。
俺もなんとか踏ん張り、いまだ3対0で八方高校のリード。
4回、俺達の攻撃。
アナウンス「2番、セカンド、占君」
占「よぉし、行って来る!」
斉藤君「いけぇ!占!」
俺「やってこい!」
小山田、セットポジションから第1球を投げる!
「グッ!」
「キンッ!」
流し打ちした打球はライト前へ転がる!
俺「よし、出塁だ!」

3番の俺は、セオリーどおり送りバントをきっちり決める。
アナウンス「4番、センター、斉藤君」
ワンアウト二塁のチャンスにバッターは斉藤君。
斉藤君「・・・おし。」
斉藤君は打席へ向かう。
素振りを2、3度、そしてバットを構える。
「ビュッ!」
「バシン!」
1球目は直球、ストライク。
斉藤君(さすがに・・・速い。)
第2球!
「ビュッ!」
「クッ・・・」
ボールは鋭く曲がる。
「ブンッ!」
審判「ストラーイク!」
Hシンカー、これでついに追い込まれた。
「ビュッ!」
そして、第3球。
斉藤君「・・・!」
「キィン!」
打球は三遊間を抜ける!
レフトがようやく捕球。
占は三塁を回る。
レフトがホームへ返す!
「ビュッ!」
微妙なタイミング・・・
キャッチャーがわずかに早く送球を受ける。
そして、占が体制を低くする・・・クロスプレーだ。
キャッチャー「く・・・」
占「ああっ!」
「ボゴォッ!」
ボールが宙にういた。
「コロ・・・」
審判「セーフ!」
占「やった!1点返したぞ!」
俺「さすが、クロスプレーはお手の物だな。」
そして、5番、峯川。
斉藤君は自慢の俊足で3塁に進んでいる。
小山田、第1球を投げる!
「ビュオ!」
峯川「来たッ、狙い球!」
強芯で小山田のストレートをつらぬく!
「キーン!」
峯川「・・・決まった。」



4回終わって、3対3、同点。
試合は振り出しへと戻る。

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