第八話 踏んだり蹴ったり

 

次の日の野球部の部室

俺「いやー、第7話で猪狩兄弟とそっくりの二人が出てきたのはびっくりしたなぁ。」
今言うのも変だが、川崎はパワプロのファンだ。大ファンだ。
占「おーい!川崎君!」
俺「ん?占じゃないか。久しぶり。」
占「北に福はあったかい?」
俺「うん。スライダー覚えてきたよ。」
占「そうなんだ。」
俺「斉藤君は占いあたったのかなぁ。」
占「うん。あたったらしいよ。そのせいで学校来てないんだ。しばらく休みだって。」
俺「風邪か。熱も出しているのかな。大変だな。」
占「いや、風邪は風邪なんだけどその風邪じゃなくて風だよ。」
俺「いまいち意味が分からないんだけど・・・」
占「あ、斉藤君は海外に旅行に行ったのはいいけどその海外が台風でそのとき風に財布とパスポートをカバンごと飛ばされて所持金がゼロになってケータイで助けを求めてきたんだ。」
俺「大変だなぁ!」
占「しばらくしてから帰ってくるらしい。」
俺「これで斉藤君のレギュラーへの道が遠くなったわけだ。」
占「朝、斉藤君のことを占ってみたら意思に注意・・・だって。」
そのとき監督がやってきた。
仙田監督「大変だ!斉藤が旅先でとがった石を思いっきり踏んで入院したらしい!」
俺「なるほど・・・石に注意か・・・」
仙田監督「しかもそれを治療した医師が間違って斉藤の怪我した部分を思いっきり蹴りつけてさらに入院期間が延びたらしい。」
占「医師に注意か・・・」
仙田監督「そういうわけで斉藤は12月まで帰ってこないらしいな。」
俺「運が悪いなぁ。」
占「まさに踏んだり蹴ったりだな。」
俺「うまい!斉藤が石を踏んで、さらに医師が怪我を蹴って踏んだり蹴ったり!」
占「え、そうかなぁ。」

時は過ぎた。秋の大会前日。オーダー発表の日だ。
仙田監督「それでは秋の大会のスタメンを発表する。
まずは1番、高橋!2番、有田!3番、松村!4番、三沢!5番、矢沢!6番、佐川!7番、江川!8番、原板!9番、荻原!以上。」
俺「スタメンは無理か。」
仙田監督「次はベンチ入り。
10番、川崎!」
俺「えっ!!!俺!?やった!」
その後のオーダーは聞いてない。
俺「やったー!」
占「やあ。僕もベンチ入りだったよ。」
俺「おたがい、頑張ろうな。」
こうして俺はベンチ入りになった。さあ、甲子園に行くぞ!

 

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