第九話 八方高校

 

まず第1回戦の対戦相手が決まった。第1回戦の相手は川村高校(かわむらこうこう)。夏の大会は最下位だった高校だ。そんなに強くは無いはずだ。

そして1時間後。俺たち及川高校は4対1で勝利した。
俺「俺は試合に出る機会は無かったけど・・・まあいいか。」
今年のエントリー数から言って最長5回試合はある。俺たちは今その一回戦目を征したということだ。

俺たちの高校は順調に次の試合も勝ち抜いた。
俺「次の対戦相手はどこだ?」
俺は占に話しかけた。」
占「八方高校(はっぽうこうこう)だよ。去年は甲子園に出ている、ここら辺では有名な高校さ。」
俺「ついに甲子園出場校と対戦か・・・緊張するなぁ。」
占「とにかく次も頑張ろう。」
聞いた話によると八方高校にはいいピッチャーがいるらしい。名前は小山田(おやまだ)だったかな・・・さらにいい四番もいるらしい。

試合の日。
審判「プレイボール!!!」
先行は八方高校。1番はピッチャーだ。
俺「やっぱりピッチャーは小山田か。」
俺たち及川高校の先発は高橋先輩。2年生だ。
アナウンス「1番ピッチャー小山田君」
高橋先輩の好投で初回は三者凡退に抑えた。

で、そのまま硬直状態は続いた。8回表まで両高校無得点。八方高校の攻撃だ。
アナウンス「4番ファースト緒方君」
俺が言っていたすごい四番とはこいつのことだ。今までヒットは無いが・・・
高橋先輩が第一球を投げた!内角高めのスライダー。空振り。第二球は内角低めのカーブ。見逃し。
実況「さあ、緒方君追い込まれました。」
高橋先輩がボールを投げた。内角低めのスライダーだ。緒方がそれに合わせバットを振った。ボールにジャストミートした。打球はセンター方向に一直線に伸びていった。やばい・・・入る・・・原板先輩がバックする・・・しかし打球はスタンドに入った。
審判「ホームラン。」
1対0だ。
仙田監督「投手交代だ。川崎、行け。」
仙田監督は表情一つ変えない。で・・・俺!?
仙田監督「さっさと行け。」
俺「あ、はい。すいません。行きます。」
俺はマウンドについた。俺はスライダーとストレートを駆使してその後をしのいだ。

結局1対0で俺たち及川高校は負けてしまった。さすが甲子園出場校だ。こうして俺たちの秋の大会は・・・終わった。

 

第十話へ

及川高校物語メニューに戻る

小説メニューに戻る

ホームに戻る


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送