９つのチタンバンド
第４章 悲願の舞台
１年生春（第７７回選抜高校野球大会）
１月
お年玉
主人公は、いつもと変わらぬ元旦を迎えていた。
その一方で、スピードにこだわる球児が見たものとは・・・？
ある種の奇跡
新春から鍛錬を怠らない南条たち。今日も早朝ランニングを敢行中。
ランニングといえばあの人、も交えて、バタ西の奇跡について語り合う。
ドラゴンブラザーズ
ついに、プロとアマの壁は取り払われた。でも、自分たちにはまだまだ縁遠い話か・・・
そう思っていた矢先に現れたのは、球界に燦然と輝く野球兄弟だった・・・！
竜京司
球界を代表とするスイッチヒッター。
教わるのはもちろん、スイッチに挑戦中の彼だ。そんな彼の身に、危険が迫る・・・
竜洋司
球界を代表するパワーヒッター。
教わるのはバタ西野球部を率いる彼だ。そんな彼の身に、異常が生じる・・・
呪縛
着実に感覚を取り戻していく新・二枚看板。
しかし、その一枚に過去の呪縛が影を掠める。
招聘
ついに栄光の場へ・・・！？
騒然とする中、バタ西の頭脳の経歴が明かされる。野球の神による、招聘。
２月
紅と白、初采配
意外や意外、この世代になって以来初の紅白戦。
白組の指揮をとるのは、なんとあの人だ・・・！
燃える男、離れ業
どんな時にも決して妥協しない燃える男。
常人の感覚では計り知れない離れ業。球児たちの汗が冬のグラウンドに舞う！
懐かしい感覚
ピッチャー南条の、長い一回裏。
それを支える友。懐かしい感覚。
新芽たち
2年後、3年後の高校野球で暴れまわるであろう新芽たち。
彼らがバタ西に芽吹くとき・・・
太目の男、速い仕事
センスを持った、柔道部志望の太目の男。
シンボルにおける目標の変更。
体験入部
川端西高校初の試み、一日体験入部。
新芽たちが実力に驚き、また驚かせる・・・！
強気
並み居る高校のつわものを圧倒する強気な男。
しかしその彼も、野球の実力では圧倒されるばかりだった・・・
３月
留守番
いよいよ組み合わせの抽選会。
留守番をしつつ、結果を待つ球児たち。悲願の舞台へ、今・・・！
第７７回選抜高校野球大会
遅刻、言い回し
栄光の舞台へ向け出発の日。スケジュール管理のミスから・・・
到着後、球児たちは巧みな言い回しに彩られた前評判を確かめる。
始点
俺たちは、至高の舞台への道の始点に立った。
そして今、前進を切る時が・・・！
一回戦 対長州学院戦
快投乱麻～西間健一
独自のハイテンポで投げ込まれる直球。精緻なコントロール。
山口県代表長州学院先発投手、西間健一の快投乱麻。
快投乱麻～土方啓
独自の軌道を描いて投げ込まれる直球。落差抜群のフォーク。
新島権代表川端西高校先発投手、土方啓の快投乱麻。
ジャックナイフ、ロングアーム
切れ味鋭い投手に冠せられた異名。
驚異の体格が演出する信じがたい事態。
再現不可能
機械には決して投げられない球。今まで経験し得なかった速球。
両者ともに譲らない試合は、まだ動かない・・・！
一点張り
自身を砕かれた球児が一点張り作戦を手にしたとき、道は開け始める
・・・かに思えたが、その結果はむしろ道を閉ざしてしまう・・・
得体の知れない
他のものとは明らかに違う雰囲気を持つ球児。
意図不明の作戦を展開する球児。得体の知れない違和感が襲い来る。
球持ち
両チームともに好投が続き、均衡状態のまま試合は後半へ。
ここで長州学院はマウンドに「球持ちのいい」投手を送り出す。
自然数
守備に絶対の自信を持つ男の好プレー。
しかしそれでもなお、長州学院打線は勢いを止めようとはしない。
不可解な奇襲
明らかに成功し得ない、不可解な奇襲作戦。
しかしその裏には勝負を左右する意図が隠されていた。
躍動感
長州学院の影は依然侵攻し続ける。
しかし投手がマウンドで躍る時、白球は無限の威力を持ってミットに吸い込まれた・・・！
ジェンガ
抜群のキレを支える完璧なバランス。
その脆さが露呈されたとき、何かが崩れ始めた。
暗示
ついに死闘も佳境に。
勝負の鍵を握る一人が、自己に暗示をかけて打席へ入る。
二分の一
球児の願いを乗せて、白球は地面を走り抜ける。
二分された要素のどちらをつかみとるか。この一球に、全てがかかっている。
一回戦終了～二回戦 対鍵部高校戦～三回戦前日
戦いのあと、再会Ⅰ
それぞれの想いが交錯する戦いのあと。
次なる戦いに備えて観戦する南条は、思いがけない再会を果たす。
報道の波
さまざまな場所に、さまざまな形で報道の波が広がっていく。
その波に乗せられて、怪童の力が明かされる。
初登板、再会Ⅱ、諸刃の剣
高校生活初のマウンドを、球児は見事に勤め上げる。
そしてまた、諸刃の刃を持つ球児との再会劇。
準々決勝 対樟葉丘高校戦
甲子園ハイライト（準決勝～決勝戦：七条高校ＶＳ相模信和高校）
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